てぃーだ平和ネット ~沖縄県議会~

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  • 上里 善清

令和4年第3回沖縄県議会(定例会)

2022年6月21日

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 ハイサイ グスーヨー チューウガナビラ。
 てぃーだ平和ネットの上里善清です。
 これから代表質問します。
 ユタサルグトゥ ウニゲーサビラ。
 1、基地問題。
 (1)、辺野古新基地建設をめぐり、設計変更の申請を県が不承認としたことについて、国土交通省が県に対して承認するよう求めております。県はそれを不服として国地方係争処理委員会に審査を申し出た。地質専門家によると、軟弱地盤が原因で護岸が崩壊する可能性が高いと指摘しております。国は地盤調査や力学的試験を行い科学的に証明すべきと考えます。県の示す安全性、環境問題などを解決する姿勢が国には見られない。国の機関による行政不服審査法の濫用であって断じて応じる必要はないと考えるが、県の見解をお伺いします。
 (2)、有機フッ素化合物汚染から市民の生命を守る連絡会は、PFASが検出された米軍基地に隣接する地域を中心に、京都大が医師を派遣し住民の血中濃度を調査することになった。費用負担は連絡会が持つことになっております。そのことについて、県はどう考えているかお伺いします。PFAS汚染の原因は米軍基地から流出している蓋然性が高く、本来、基地の提供者である国の責任において原因究明と血液検査を実施すべきである。岸田総理は、国会において毒性の評価など科学的知見を確認すると答弁しております。県もこのチャンスを逃さず、国の責任で基地内の立入調査や血中濃度を測る検査を要請すべきと考えます。見解をお伺いします。同様に自衛隊基地からも高濃度のPFASが検出されております。国に対応策を求めるべきと思うが、見解をお伺いします。また、北谷浄水場での浄化処理後の逆転現象が頻発しています。取水の在り方――そのまま、そこの水を使うのか、企業局の対応策についてお伺いします。
 (3)、米軍基地に起因する事件・事故、航空機騒音、提供区域外での訓練、PFASの環境汚染、コロナの検疫問題など、戦後77年たっても問題が山積みで解決の糸口が見えません。その大きな障壁となっているのが日米地位協定である。同様な協定があるドイツ、イタリア、ベルギー、イギリスでは幾度か改定し、米軍に対し自国の法律や規則を適用しております。しかし、日米地位協定は1960年に締結されて以降、62年間一度も改定されておりません。県民の生命・人権・尊厳に関わる問題なのに、政府は寄り添うという言葉だけで、米軍従属の姿勢で真剣に改定に取り組む意思がない。沖縄県議会も、運用改善では不十分であり党派を超え改定するよう政府に求めております。県の取組についてお伺いします。
 (4)、糸満市米須での鉱山開発をめぐり、県は遺骨の有無確認を求める措置命令を出してから1年が過ぎております。開発業者が処分を不服として裁定申請している。総務省も和解を調整しています。沖縄県の南部地域はさきの大戦の激戦地であり、遺骨混じりの可能性が高い地域でもあります。辺野古新基地の埋立資材として使うことは人道上許されるものではありません。県はどのように対応するのか。今日の新聞を読んでちょっとがっかりしておりますが、今の考えを教えてください。
 2、沖縄振興計画について。
 (1)、5次にわたる振興計画で達成できなかった民間主導の自立型経済。新振興計画では強い経済の実現と県民所得の向上を重要な課題として打ち出しております。県民所得(291万円が目標)の向上を図る上で何が必要でどのような取組に力を入れ、いつ頃までに掲げる目標を達成できるのかお伺いします。
 3、農業について。
 (1)、本島唯一の製糖工場であるゆがふ製糖は、老朽化に伴い、新工場の建設計画が立てられております。製糖施設だけでなく、付加価値を付けた副産物活用施設など、農林・商工・観光と連携した産業として期待をしております。県の取組と進捗状況をお伺いします。
 (2)、農作物(野菜・果物・穀物・サトウキビ)の自給率と生産金額を教えてください。自給率向上に向けて、新規就農の人材育成と支援政策についてお伺いします。
 (3)、沖縄は亜熱帯気候のため年間6回の牧草が取れるようです。耕作放棄地解消の仕組みとして、牧草生産の拡大に向けて計画をつくるべきと思います。また、牧草農家育成の取組についてもお伺いします。
 4、畜産業について。
 (1)、畜産業は設備投資に大きな資金がかかります。追い打ちをかけるような原油高や穀物相場の高騰など飼料価格高騰で廃業を考えている農家が多々あると聞いております。生産金額(養豚・養鶏・酪農・肉牛)の推移を教えてください。人材育成と支援事業についてもお伺いします。
 5、水産業。
 (1)、高度衛生管理型荷さばき施設が完成し、水産物の流通及び魚価安定に資するもので、漁師の所得向上につながることが期待されております。しかし、年々、漁獲量の減少、魚の消費量が減少する中、軽石問題や原油高騰などの影響が大きく響き、廃業を考えている人も多々いると聞いております。現在の軽石の回収状況と処分方法について教えてください。あとエンジンのこし器支援策の状況及び燃料高騰に対する支援策についてお伺いします。
 (2)、水産資源の枯渇を防ぐためにも、捕る時代から育てる時代になったと思います。魚介藻類等の養殖推進に力を入れるべきと考えます。取組と支援策についてお伺いします。
 6、建設業について。
 (1)、5次にわたる沖縄振興計画で道路・空港・港湾・ダム等などハード面の整備は大きく前進しております。よくなっております。しかし、公共事業に投じられた資金も約4割が県外企業へ還流している。特に国事業がそうであります。県内で循環させるためにも調査・情報を含め、入札の仕組みの見直しが必要と考えます。課題等についてお伺いします。
 (2)、公契約条例についても理念型から規制型へ改正が必要と考えます。見解をお伺いします。
 7、ものづくり産業について。
 (1)、ものづくりについては次世代の技術だけではなく、既存の技術(金型・磨く・切る・開ける)を磨けば、大きな産業に育つ可能性を秘めております。産業を育てるには、相応の資金・時間・情熱を持ったしつこさが必要であります。稼ぐ産業を育成するためにも時間をかけた人材育成と支援策についてお伺いします。
 8、観光業について。
 (1)、那覇空港国際線の発着の再開――これちょっと入っておりませんが――クルーズ船の再開など、観光業にとって朗報となっております。需要回復に期待したいが、2年に及ぶコロナの影響で事業の縮小を余儀なくされた業界も多々あり、需要増大に対応できるか懸念もあります。まだまだコロナの火種は続いており、感染対策も含め官民一体となってウイズコロナの時代に向け取り組む必要があります。
 ア、空港・港湾での水際対策。
 イ、医療機関・医療従事者のコロナ対策。
 ウ、観光関連従事者の人材支援策。
 エ、交通機関の財政支援策。
 9、OISTについて。
 (1)、世界最高水準の教育機関及び沖縄の自立的発展に貢献することと、日本と世界の科学技術に貢献することを実現する目的で創設されております。10周年を迎え芽出しする技術も育ち始め、スタートアップできることに期待しております。ピーター・グルース学長は、イノベーション・ハブ構想を発表し、ノースキャンパスの整備計画を示しております。整備費用は2000億から3000億を見込み、クラウドファンディングで調達する意向であるようです。県は今後OISTの役目をどう捉えどのように関わるのか、お伺いします。
 10、医療について。
 (1)、伊是名村、伊平屋村から診療所の老朽化問題や医療従事者の住宅棟の建設の要望が上がっております。コンクリートの剝離、水漏れ等もあり建て替えが急務とのことでありました。離島の医療施設は島民の命を守る上でも重要な施設であり、一日も早く要望に応えていただきたい。県の対応策についてお伺いします。
 よろしくお願いします。


 再質問をするつもりはなかったんですが、時間がちょっとありますので、まず10番から行きます。
 今、北部病院、整備も進んでいると思いますが、伊是名、伊平屋の方にお話を聞くと、多分、築四十七、八年だと思うんですよ。特にコンクリートの剝離が激しくて、危険構造物になっているという話を聞いたものですから、これは北部病院と並行して事業を進めてもらえないか、その辺ちょっとどうですか。


 北部病院が完成するのは、たしか五、六年ぐらいかかるわけですよね。その間、一応修繕で対応するという形になるのか、この辺お答えください。


 両村ともこの敷地についてはもう提供するというふうに、この前ちょっとお会いしたら、そのように言っております。本当に今大変な状況らしくて、そこに赴任した病院の先生、あるいは看護師等が転勤になった場合、もう二度と伊是名、伊平屋には来ないというふうな意見も出ているんですよ。だから僕は北部病院と並行しながら、ぜひこの要請に応えてほしいというふうに思っておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。私も伊是名出身ですので、島の医療というのは、本当にここしかありませんので、万が一何かあったら、これは命に関わる問題ですから、ぜひ検討していただきたいと思います。答弁あればお願いします。


 しっかり対応よろしくお願いします。
 終わります。