てぃーだ平和ネット ~沖縄県議会~

PARLIAMENT ACTIVITY 議会活動

  • 代表質問
  • 上里 善清

令和3年第10回沖縄県議会(定例会)

2021年12月2日

「令和3年第10回沖縄県議会(定例会)」のアイキャッチ画像

 皆さん、こんにちは。
 てぃーだ平和ネットの上里善清です。
 代表質問する前に、基地の問題等でいろいろと議論されておりますが、根本的にこの沖縄の基地というのは米軍が勝手に造ったと、かように私は思っております。戦勝国は敗戦国の財産を破壊、搾取してはいかぬという、これは国際法があるわけですよ。その中で搾取して造ったのが背景でありますので、沖縄の人として返還してくれというのは当然の要求です。それで、SACO合意もこれはもう25年たっておりますが、完全履行しても69%が残るということが大変問題です。沖縄の意見を全く聞き入れていないと。海兵隊が全部撤去すれば二十何%に下がるので、この辺も含めて沖縄を会話の中に入れていただきたいというのが私の主張であります。
 それでは通告に従って代表質問いたします。


1、知事の政治姿勢。
 (1)、衆議院選を受けて第101代首相に岸田文雄自民党総裁が選出された。総理は相手の話をよく聞く力をアピールしております。現在の沖縄の諸課題を訴えるチャンスだと私は捉えております。
 それで以下のことについてお伺いします。
 ア、沖縄県に全国の米軍専用施設の約70.3%が集中しており、どう考えても異常であります。これは日米安保を容認する立場としても異常であると私は思っております。専用施設の50%以下の目標を抽象的な表現ではなく基地返還アクションプラン――これ大田知事が前に提示しておりますが、返還施設の明示、時期の明示、跡地利用の計画等を提示し、国に要求すべきだと思います。
 イ、日米安保条約を盾に、米軍は日本の法律を全く守る気はありません。事件や事故をなくすためにも日米地位協定の抜本的改定しかないと私は考えます。主権国家と日本はよく言いますが、そうであるならば国内法の適用を米軍に強く求めるべきじゃないかと私は思います。
 ウ、普天間飛行場の5年以内、5年から7年以内の全面返還を表明したが、政府は約束をほごにしている。辺野古新基地が完成するのに13年かかる。その間普天間基地の固定化はあってはならず、危険な状況を放置することはできない。早期に閉鎖・返還すべきであると思います。見解を伺います。
 (2)、自衛隊実動演習の一環で、沖縄本島や先島の民間港、民間地などを使用した訓練を予定している――訓練はもう既に始まっておりますが。米軍基地は居座り、自衛隊基地も強化され、沖縄はますます軍事要塞化が進んでおります。中国を念頭に、自衛隊と在日米軍と一体化した演習訓練の強化により相手に誤ったメッセージを送りかねず、思わぬ事態が起こらないか大変心配しております。御見解を伺います。


大きな2、新たな振興計画と来年度予算について。
 (1)、2019年までは、アジアのダイナミズムを取り込み経済発展のメカニズムが始動する兆しが見られました。しかし、コロナ感染の中でリーディング産業の観光産業が大きな打撃を受け、幅広い業種に影響を及ぼしております。経済立て直しのためにも次期振興計画と予算獲得は重要である。国との折衝状況をお伺いいたします。


3番、首里城再建について。
 (1)、沖縄の歴史・文化財、観光の目玉施設の象徴であった首里城が焼失して2年がたっております。今度の復元は、県民が誇りを感じる意味においても県民参加型で進めていただきたいと思います。焼失した伝統工芸品の再生、瓦職人、大工等の技術の向上を図る上でも大変重要と思っております。
 それで以下のことについて5点ほどお聞きします。
 ア、火災を受けて、次の防火対策はどのようになっているかお伺いします。
 イ、伝統工芸品の復元について。
 ウ、扁額、瓦、彩色、彫刻の再生について。
 エ、新たに見つかった古写真の活用について。
 これは今日の新聞で、寸法記を採用するということで載っておりましたが、まだ時間があるので、いろいろとこの資料を活用する必要があると僕は思っておりますので、その辺についてちょっと考え方を教えてください。
 オ、指定管理者について。
 カ、完成後の所有権について。


4、第32軍司令部壕について。
 (1)、沖縄を捨て石とする命令はこの壕から発せられております。実相を次世代に伝える戦争遺跡として保存・公開する必要があると思っております。報道によると復帰50周年事業として議論されているようですけれども、公開に向けてのロードマップは示されていないようであります。
 そこで以下のことについてお伺いします。
 ア、保存・公開の現時点での進捗状況と具体的なスケジュールの内容についてお伺いします。
 イ、保存・公開に向けての方針と課題。
 ウ、戦争遺跡文化財への指定について。


5、地球温暖化について。
 (1)、世界は2030年までに二酸化炭素の排出を2010年比で45%削減を目指しております。COP26の会議において、石炭火力発電の取扱いでやや後退した表現がありますけれども、地球温暖化対策を目指す姿勢は一定程度評価できます。
 そこで県のカーボンニュートラルの取組についてお伺いします。
 ア、石炭火力発電の削減目標。
 イ、再生可能エネルギー、代替エネルギーの目標。
 ウ、省エネの取組。
 エ、意識変革、啓蒙の取組。

 

6、コロナ対策について。
 (1)、感染者数は、現在減少傾向にありますが、世界的にはやや増加傾向にあります。今度また新しい変異株が見つかっておりますが、どうしても第6波の可能性もあると私は思っておりますので、再拡大へ備える必要があります。
 以下のことについてお伺いします。
 ア、医療体制の整備と拡充。
 イ、水際対策の強化。
 ウ、カクテル療法(薬)の導入。
 エ、ワクチン3回目接種のスケジュールを教えてください。


7、コロナ経済対策について。
 (1)、観光業をはじめ幅広い業種が打撃を受けております。宿泊業、バス・タクシー・レンタカー、飲食業のステッカー強化充実、農林水産業等を再生させる取組も重要であります。経済を回す方策として、ワクチンパスポート、PCR検査陰性証明書のデジタル化をどのように進めていくのか見解をお伺いします。


8、医療・福祉について。
 (1)、政府は2022年以降に看護師、介護士、保育士の待遇改善を打ち出しております。所得を増やすことで、人材確保が多分狙いであると思います。しかし、運用上の課題があり、賃金アップが目に見える形になるのか大変疑問であります。具体的にどのように変わるのかお伺いします。


9、ヤングケアラーについて。
 (1)、大人に代わり病気や障害のある家族の世話をするヤングケアラーの問題が明らかとなっております。該当する児童に聞くと――これは新聞に書いてあったのですが――大方誰にも相談したことがないという答えが返っております。貧困問題と同様に公的支援が必要な課題と考えます。取組を教えてください。


10、MICE計画について。
 (1)、東海岸地域の経済発展の起爆剤としてMICE計画に大きな期待を寄せております。報道によると年内に基本計画を公表できるとのことですが、現在の取組状況とスケジュールについて教えてください。


11、世界のウチナーンチュ大会について。
 (1)、世界のウチナーンチュ大会は2022年開催の運びとなっております。コロナの状況も心配ではありますが、来年は復帰50周年の節目であり盛大なイベントになることを願っております。どのように取り組んでいくのかお伺いします。
 よろしくお願いします。


 時間がないので二、三点でお願いします。
 まず教育長にお聞きしたいんですが、32軍壕なんですけれども、戦争遺跡文化財に指定する場合、県のほうから、これ那覇市に多分、その指定するようにという具申をやらないといけないと思うんです。現在これ見たら、那覇市はまだそういった指導されてないということが分かったわけです。これはどうしてですか。


 ぜひ那覇市と話合いをして、指定に向けて頑張っていただきたいというふうに思います。
 あと首里城のこの様々なお仕事、ウチナーンチュにさせていただきたいという切なる願いなんですけれども、今現在関わりそうな人数というのは、どれくらいいらっしゃいますか。


 ぜひ県民が参加したら意識が全然変わってきますので、地元の人の技術向上にも資する事業になるはずですので、よろしくお願いいたしたいと思います。
 以上です。ありがとうございます。