てぃーだ平和ネット ~沖縄県議会~

PARLIAMENT ACTIVITY 議会活動

  • 代表質問
  • 山内 末子

令和3年第8回沖縄県議会(定例会)

2021年9月21日

「令和3年第8回沖縄県議会(定例会)」のアイキャッチ画像

 ハイタイ グスーヨー チューウガナビラ。
 てぃーだ平和ネット山内末子です。
 コロナウイルスによる感染者は、世界では2億1900万人、死亡者が455万人、米国では、500人に1人が死亡しているという数字が出ております。本県でも、本日までに290人の方がお亡くなりになったということ。お亡くなりになりました皆様に心から御冥福をお祈りいたしますとともに、今、療養なさっている皆様の一日も早い回復をお祈り申し上げます。少し落ち着きましたが、我が会派は知事をはじめ、執行部の皆さん、そして県民の皆さん、そして県議会議員の皆さんと一緒になってこのコロナ感染防止対策、そして経済の回復に向け全力で取り組んでまいりたいと思っております。
 また、せんだって17日にありました緊急質問の中で議論がありましたが、議会内でのハラスメント対策については、議員の調査権をしっかりと確保し、より充実させるためには、新たなルールづくり、これを議論していかなければならない時期に来ているのではないかと考えております。基本条例の見直しや防止条例などの制定など、この議論を提起していきたいと思っております。
 それでは、通告に従いまして代表質問に入ります。


1、知事の政治姿勢について。
 (1)、安倍前総理の突然の辞任後、高い支持を受け誕生した菅総理。コロナ禍でスタートした政権です。厳しい運営は覚悟の上ではなかったでしょうか。突然、コロナ対策に専任するので辞任するというのは理解に苦しみます。かじ取り役を自ら放棄した責任逃れと言わざるを得ません。官房長官期間を合わせると約9年、特に沖縄に深く関わり沖縄県民に寄り添うとしながら、粛々と民意を無視し辺野古新基地建設工事を強行したことを多くの県民は忘れないであろうと思います。知事はどう受け止め評価するのか見解を伺います。
 (2)、自民党の総裁選挙が告示されました。立候補表明会見で、河野沖縄担当大臣は、辺野古問題で普天間の「安全性の除去」と2度も発言するなど認識違いも甚だしい。他候補も軍事力に頼り、外交や平和を保つ観点の議論に欠ける状況など、沖縄に寄り添う総理、総裁になるのか未知の世界です。知事は新総裁に何を期待するのか伺います。
 (3)、知事就任から3年、残り任期1年となりました。首里城火災、豚熱問題、コロナウイルス問題と災難続きとなっておりますが、誰一人取り残さない県政づくりの公約実現の達成状況と課題・決意を伺います。
 (4)、新たな沖縄振興策の基本方針が示されました。沖縄振興の根拠である沖縄の特殊事情、戦後27年間の米国施政権下での歴史的背景や地理的背景が基本であるべきです。経済・社会資源・教育その他の格差解消がまだ未達成です。これから法案に盛り込む最終調整に向け県の主体的な取組が重要です。決意を伺います。
 (5)、沖縄予算2998億円概算要求額について、県経済・県民生活への影響が懸念されますが今後の対応を伺います。


2、コロナウイルス感染防止対策について。
 (1)、感染状況改善・医療体制逼迫改善に向けて。
 ア、宿泊療養施設、入院待機ステーション等の運営状況と今後の拡充計画について伺う。
 イ、疲弊している医療界、医療従事者の離職防止策、働く環境整備、賃金や手当等待遇改善策の取組状況を伺う。
 ウ、子供、若者、妊婦さん等の感染拡大が懸念されます。PCR検査体制やワクチンの接種状況とワクチンに対する不安を取り除き加速化するための情報発信の強化が急がれます。取組状況を伺います。
 エ、新たな変異株の確認等、常に変化するコロナウイルス感染問題、冬場には大きな第6波の可能性が非常に高いと言われています。これまでの経験から前進した長期スパンの対応策の構築が急がれます。科学的データ、客観的認識に基づき準備は進められているのか伺います。
 オ、自宅待機療養者問題は深刻です。支援に向けての情報公開、自治体との連携は不可欠です。その対応や県民への情報発信の強化について伺います。
 (2)、学校現場の対応について。
 ア、新学期が始まり、児童生徒の休校が2600名余に上っているとのこと。感染予防なのか、精神的不安によるものなのか、陽性者または濃厚接触者などその実態はどうですか。いじめや内申書等、受験への影響など適切な対応策を講じているのか伺います。
 イ、オンライン学習の整備、運用の不備が指摘されています。どの子にも公平な学習が提供されなければなりません。実態と早期の対応策が求められているが取組を伺います。


3、基地問題について。
 (1)、辺野古新基地建設で防衛局は新護岸工事に着手した。生態系への致命的なダメージが懸念され、環境保護を無視した対応である。設計変更申請の慎重なる審査中である。不条理な強行工事に県民からは大きな批判の声が上がっている。見解とその対応、また、現在の埋立工事の進捗状況は全体計画の何%となっているのか伺います。
 (2)、サンゴ移植問題について、国のガイドラインでは移植の技術はまだ完成していない、到達していないという概念が生きています。防衛局の移植強行はサンゴの保護ではなく工事を進めるための拙速な事業だと断じたい。今後の対応、見解を伺います。
 (3)、辺野古・大浦湾のホープスポット認定のシルビア・アール博士の講演が盛り込まれたシンポジウムが開催されております。多くの貴重な提言を受け、辺野古新基地建設阻止に向けどう生かし、展開していくのか伺います。
 (4)、本島初の自衛隊勝連分屯地への地対艦ミサイル部隊配備計画、南西諸島へのミサイル配備が加速している。中国、台湾周辺問題、北朝鮮問題等が取り沙汰される中、敵基地攻撃に転用される可能性も否定できない。地元では戦争に巻き込まれる危険性が高くなるのではと危惧しています。県の対応を伺う。
 (5)、米軍機騒音被害について、普天間・嘉手納基地周辺だけでなく本県全体的に被害が拡大しているとの訴えがある。騒音調査実態はどうか。また、多くの自治体から住宅防音工事助成措置の対象地域拡大等要望が強いが積極的に国に求めるべきではないのか。対応を伺う。


4、子供の貧困対策について。
 (1)、沖縄県子どもの貧困対策に関する最終評価報告書案がまとめられた。主な内容と今後の課題、次期振計でも推進強化として示されているがその方向性を伺います。
 (2)、政府が実施した全国のヤングケアラーの調査で中学生の17人に1人、高校生の24人に1人が家族の介護や世話をしているという実態が公表されました。沖縄県では民間やマスコミ、また自治体として初めて糸満市が調査をし、その実態の深刻さが明らかになっています。貧困問題と密接な関係性のあるその実態を調査し条例整備をすることが急がれるがその取組について伺う。
 (3)、離婚後の養育費問題で、県内では養育費を受け取っていない世帯が60%以上だという調査がある。全国で支援自治体が増えていますが貧困解消の事業として早期に取り組む必要があるが見解を伺う。


5、職員の働く環境整備について。
 東京オリンピックでの責任ある立場の方の女性蔑視発言やいじめ発言・パワハラ発言等人権意識の低さが世界でも問題視された。長く続くコロナ禍の中、一層のマンパワーが必要となってくる現状の中で、職員の体調管理体制、人権意識・倫理観に影響はないか、以下伺う。
 (1)、パワハラ、セクハラ、マタハラ等ハラスメントの各部局ごとの実態と対応について伺う。
 (2)、産業医・健康相談状況、精神的疾患による休職状況はどうか伺う。
 (3)、今年6月に、一定の公職にある者からの働きかけに関する取扱要領が制定されました。
 ア、その目的、対象者、どういう効果が期待されるのか伺う。
 イ、実態はどうか伺う。


6、所有者不明土地問題について。
 (1)、県管理、市町村管理別筆数と係る予算について。
 (2)、戦後76年余が経過し、土地の円滑活用は市町村でも課題である。民法改正により今後の都市開発やまちづくりにおいて土地管理制度の活用等スピードアップしていくのではと期待するものである。認識を伺う。
 以上、よろしくお願いいたします。


 ハラスメントの状況、そして健康状況をお聞きいたしました。大変厳しい状況だと思っております。本当に今、そういう中で、沖縄県の課題が多い中で、職員が一生懸命やっていること、そのことをしっかりとモチベーションを高めながら、一人一人のスキルアップをしっかりと求めていくということを含めて、知事、来年に向けてハラスメントゼロ宣言、そういう形でこの沖縄県政からしっかりと県民に向けて、そういうハラスメントがないような沖縄県づくりに向けて、私は率先してやるべきだと思っておりますが、その件について最後にお聞きをいたします。


 ありがとうございました。