てぃーだ平和ネット ~沖縄県議会~

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令和4年第7回沖縄県議会(定例会)

2022年12月14日

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 皆さん、こんにちは。
 会派てぃーだ平和ネットの照屋大河です。
 所見を述べながら一般質問を行います。
 復帰50年の今年2022年も、残りあと僅かです。年が明ければ次の50年、復帰51年目がスタートします。
 玉城デニー知事、知事は9月の選挙戦で勝利し当選をし、その50年の、次の50年のスタートとなるかじ取り役を任されたわけです。5月15日の復帰記念式典、知事はこのように挨拶しています。時代を切り開き、世界と交流し、共に支え合う平和で豊かな美ら島沖縄の未来に向かって、さらに力強く邁進していくということを挨拶されています。どうか力強く、自信を持って次の50年を切り開いていただきたい。ただ、昨日みたいなこともありますので、冷静に、落ち着いて、着実に一歩一歩平和で豊かな沖縄の実現に頑張っていただきたいというふうに思います。
 そして次の50年を迎えようとするこの時期に、自民党沖縄県連会長、代表というのか、うるま市の仲田弘毅さんが内定ということで報道されています。おめでとうございます――おめでとうと言っていいんですよね。決まれば仲田さん、知事も仲田さんも与勝出身ですので、どうか仲良く力を合わせて――月曜日の仲田さんの一般質問を聞いていると、概算要求について何割減らされる予想をしているかということですが、そういうことを言わないで、ぜひ満額確保、そして先ほど記念式典の話をしましたが、県議会もこの50年に当たって沖縄の諸課題を解決し、真に平和で豊かな沖縄県を目指す決意表明の決議と意見書を上げています。県議会の代表、島袋大さんと比嘉京子さん、そして議長も一緒になって、直接岸田首相に手渡していますが、首相も、復帰から50年がたつ今なお、沖縄の皆様には大きな基地負担を担っていただいています。政府としてこのことを重く受け止めて、引き続き基地負担軽減に全力で取り組むとおっしゃっていますし、改正沖縄振興特別措置法の政策手段により、沖縄の潜在力を最大限に引き出し、強い沖縄経済を実現してまいりますというふうに答えていらっしゃいますので、減額してはその強い沖縄の経済は実現できないと。議会で本会議場で知事に迫るぐらいのその勢いで、一緒になって、与勝パワーで頑張っていただきたい。私も社民党県連代表ですので、できることをやりますので何でも言ってください。一緒に頑張っていきましょう。
 それでは、一般質問に入ります。
 1、知事の政治姿勢について。
 (1)、防衛力強化に関する有識者会議の報告書について。
 有識者会議の報告書を受け取った岸田首相は、防衛力の強化とその財源としての増税の方針を示しました。増税を含め、国民に負担を強いる有事について、国民的議論が尽くされたとは到底言えないというふうに考えます。国民的議論どころか、自民党の中にあっても、岸田首相の方針を批判する発言をした大臣もいて、間違ったことを申し上げた考えはない、罷免されるということであれば仕方ないと言っている。自民党の有志の国会議員の声として、内閣不信任案に値する、増税のプロセスがあまりにも乱暴だ、財務省の陰謀だというような声も新聞報道されています。増税について、国民が自らの責任として対応すべきとの首相発言については、インターネットで批判も多く寄せられているようです。勝手に増税を言い出して、すり替えて責任を国民に投げ込んできた。あらゆるものが値上がりする今、庶民にさらに血を流せというのか。発言のタイミングも言葉選びも、やばいセンスだ。退陣すべしと短く書かれたものもあるようです。増税と借金やむなしの巨額な防衛費にちゅうちょしない岸田首相は、元来た道を戻っていないかと危惧します。
 そこで伺います。
 ア、敵基地攻撃能力の保有は、専守防衛からの逸脱ではないか伺う。
 イ、防衛費の増額に必要な財源を確保するため、幅広い税目による負担が必要と指摘し、国民から負担増への理解を得る努力をするよう求めているが、県民の理解は得られると考えるか、知事の見解を伺います。
 (2)、自衛隊の訓練拡大と部隊増強・基地機能強化について。
 ア、米軍基地の過重な負担をそのままに、自衛隊基地を使用した訓練が拡大し、陸上自衛隊の沖縄部隊の増強が検討されている。日米共同訓練が常態化するなど、日米安保の負担はますます沖縄に偏ると考えますが、知事の見解を伺います。
 イ、政府・防衛省が2023年度をめどに進める自衛隊勝連分屯地への地対艦ミサイル配備計画に反対する市民の会が、去る11月28日にうるま市で結成された。ミサイル配備への不安と恐怖を訴える市民の声をどう受け止めるか伺います。また、配備計画の進捗状況について伺います。
 2、米軍基地問題について。
 (1)、米空軍嘉手納基地パパループ地区への防錆整備格納庫移設計画について。
 移設計画見直しに向けた日米政府機関への要請など県の対応について伺います。
 (2)、嘉手納・普天間爆音訴訟原告団による行政訴訟について。
 2つの訴訟団が合同で始めた新たな法廷闘争で求めているのは、違法な状況を放置し続ける国の怠慢の追及と長年強いられる人権侵害を救済する具体策であるというふうに考えます。訴訟提起について県の見解を伺います。
 続いて3、教育行政です。
 教育については、この議会でも多く述べられています。ぜひ教育長の頑張りをお願いしたいというふうに思います。
 (1)、琉球・沖縄の歴史、文化学習の体系化と1年間通したカリキュラムの作成とその実施について。
 沖縄21世紀ビジョンで目指す5つの将来像の最初に、「沖縄らしい自然と歴史、伝統、文化を大切にする島」が掲げられ、それに基づく沖縄県教育振興基本計画でも「豊かな感性を育む文化の継承と発展」を項目立てに上げて、沖縄の歴史文化に関係する普及啓発に努めることをうたっています。その実現のためには、沖縄に住む全ての児童生徒に対して、沖縄の歴史文化を学ぶ機会をつくることが重要だと考えます。(1)番について伺います。
 (2)、2021年度問題行動調査について、重大いじめ急増25件、不登校791人増え5286人、県内高校の中途退学者数343人増の1440人等の結果に関する教育長の見解を伺います。
 (3)、教職員の負担軽減について、教職員の採用数を増やす、教員1人当たりの授業の持ち時間の引下げ、部活動支援員の拡充、これら3点に関する見解を伺います。
 (4)、教職員評価システムについて、制度がうたうモチベーションの向上につながっているか伺う。
 4、県立病院の環境整備について。
 (1)、県立中部病院の建て替え時期について伺います。
 5、県職員の離島赴任に伴う自家用車の運搬に係る経費について。
 (1)、個人負担が生じることがないよう、運用の改善について見解を伺います。
 6、我が会派の代表質問との関連について。
 山内末子さん質問の石垣島ゴルフリゾート計画について、(1)番、現在石垣市の農畜産業従事者10名がゴルフリゾート建設を目的とする100ヘクタール以上の農用地区域内農地の農振除外に対し異議を申し立て、県にて審査中である。周辺農地や石垣島の農畜産業の将来、自然環境への影響を心配する真剣な訴えで、大量の地下水くみ上げの影響に関する調査や計画の見直しを求める重要かつ的確な内容と考えますが、本件の農振除外と農地転用に対する県の考え方及び審査状況を伺います。
 次に、石垣市の農畜産業従事者による農振除外に対する異議申立てに対し、石垣市長が弁明書を提出しており、その中で計画の実現性、事業継続性については、県より承認された地域経済牽引事業計画の審査において確認されていると説明されています。一方、石垣市は、本件ゴルフリゾートが年間約250億円の経済効果をもたらすと各所で説明していますが、この経済効果の算定に対しては専門家などから強い疑義が呈されています。石垣市長が言うように、県としてこの経済効果250億円を確認したのか。地域未来投資促進法の手続で知事が承認した内容を改めて確認したい。また本件ゴルフリゾート計画の経済効果に関する県の見解について伺います。
 (3)番目、ゴルフリゾート計画地周辺には市民の森が広がり、石垣島天文台やヤエヤマホタル観察地があり、石垣市民が自然と親しむ貴重な場所となっています。本件計画に関して、森林法に関連する法令に基づく県の審査状況について伺います。
 次に比嘉京子議員質問の、保育士配置基準を満たしていない保育園についてに関連して、県は認可保育園に対し許認可する役割と義務があります。保育園の監査において指摘事項がある場合には、当該市町村と共に改善に向け対策を講じるべきと考えますが、どうか伺います。
 以上です。


 答弁ありがとうございました。
 総務部長に伺います。
 職員の自動車運搬の経費についてですが、職員から、教職員の皆さんから、あるいは病院関係職員の皆さんから、その費用について改善してほしいという声をしっかり受け止めてということでの答弁でよかったでしょうか。


 ぜひ取り組んでいただきたい。先ほど国や他県において対象外であると。均衡の原則にあって、その補塡については問題がある、課題があるということでしたが、他県は交通網がしっかりしていて離島という場面も状況もない中、沖縄の問題について他県との均衡、国や他県は対象外であるということを言われると、現場で働く皆さんは、決して納得しないというふうに思います。そして今、教職員の話もありましたが、離島勤務が決まったことで教職を離れていく。これだけ教員の課題がこの議会の中でも議論されていますが、そういった現状もある。そしてそういう課題を聞いた離島の皆さんが、公共サービスの格差につながらないか、教育の格差につながらないか、医療の格差につながるんじゃないかということの心配の声も出ています。先ほど次呂久さん、大きく言いなさいと言っていたんですが、この場にはいませんが、離島の皆さんからそういう心配も声もありますので、ぜひしっかりと向き合っていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。
 それから教育長からありました子供たちの環境、今言ったようにこの議会でもたくさん質問があります。教員の働く環境、そしてその状況によって子供たちに与える影響というのは非常に心配です。子供たちの成長に格差が滞留して、それが貧困につながる、貧困の連鎖につながるということはあってはならないというふうに思いますので、現状の教育環境、子供たちを取り巻く環境、教員を取り巻く環境というのは、急ぎ対応しなければいけないというふうに思っていますが、改めて教育長の決意をお願いします。


 改善して結果がすぐにも現れるような取組、大変だとは思いますが、ぜひ大きく期待しておりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、中部病院の建て替えの問題です。
 病院事業局長、県立病院ビジョンにおいて老朽化の問題、狭隘化の問題が指摘され、早期の検討を進めていくことが確認されたということでよろしいですか。


 知事、文教厚生委員会なんですが、予算委員会それから決算委員会においては、県内県立病院の各病院長が参加されて質疑を行うということが文教厚生委員会で行われている。先日の決算委員会、中部病院の院長からは、その老朽化、狭隘化をもって、現在琉大病院のこともある、北部病院のこともありますがしっかり中部病院のことを取り組んでほしいんだと。そして近年のコロナの対応、中部病院が担った役割、病院の先生方の教育、研修制度、そしてその人たちを離島に送ってその離島の医療もまた守っていくということで、やはり県立病院においても中部病院の果たす役割というのが大きいんだと。今言ったような施設の課題が、病院長から言われていますので、ぜひそれもしっかりと関心を持っていただきたいというふうにお願いを申し上げて、質問を終わりたいと思います。