てぃーだ平和ネット ~沖縄県議会~

PARLIAMENT ACTIVITY 議会活動

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  • 山里 将雄

令和4年第7回沖縄県議会(定例会)

2022年12月14日

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 皆さん、こんにちは。
 会派てぃーだ平和ネット、山里です。
 一般質問させていただきます。
 代表質問から今日の一般質問まで6日間、今日最後の日となっていますけれども、議員の皆さんにはお疲れかとも思いますが、しばらくお付き合いをお願いします。なるべく早く終わりたいと思っていますので、よろしくお願いします。
 質問に入る前に、去る11月22日から25日まで、てぃーだ平和ネットでは八重山地域の視察研修に行ってまいりました。連日あいにくの雨でしたけれども、石垣、西表、それから竹富、与那国と訪問して、行政や地域の住民との意見交換を行いました。離島の抱える問題・課題について、直接見聞きできたことは、非常に意義のある研修でありました。その中で、石垣で自衛隊基地建設の現場、それから与那国では自衛隊基地を、外からではありますけれども視察をいたしました。住民の声も聞かせていただきました。台湾有事、中国脅威論の下で今急速に進められる八重山地域への自衛隊配備や、キーンソードなどの住民を巻き込む訓練の実施など、離島の皆さんが今直面している問題を実感する訪問でもありました。このことについては、多くの議員の皆さんがこの議会の代表質問や一般質問でも取り上げていますので、これ以上は申しませんけれども、私が心配するのは、今このように過大にあおられていると思われる台湾有事それから中国脅威論が、戦後何十年も過重な基地負担に苦しみ、訴え続けてきた沖縄の声を封じるために、沖縄に米軍基地を押しつけてきた側の大義名分にされるのではないか、されているのではないかということです。だからこそ県には、これまで以上に沖縄の基地負担の実態を強く国内外に発信し、基地問題の解決にしっかりと向き合っていただきたいというふうに思っております。
 それでは、一般質問に入ります。
 1、保安林の指定・管理について。
 (1)、現在、日本国内において約1200万ヘクタールの森林が保安林に指定されており、沖縄県内でも広大な面積の森林が保安林指定されています。特にヤンバルとも呼ばれる北部地域は、中南部に比較して多くの指定地域が存在します。それに伴い土地利用、管理等、課題も多いのではないだろうかと思っております。
 そこで次について伺います。
 ア、保安林指定の種類と目的について伺う。
 イ、沖縄県内の指定状況と特色について伺う。
 ウ、保安林指定・管理はどのように行われているのか伺う。
 2、松くい虫被害について。
 (1)、松くい虫被害については、昨年ぐらいから目立ち始めて、五枝の松を有する久米島でも被害が確認されており、多くの議員がこのことを憂いて一般質問等でも取り上げてきています。しかしその改善はなかなか見られないように感じております。新聞等では世界自然遺産指定地域を有する北部地域での拡大が報道されています。
 そこで次のことについて伺います。
 ア、北部の拡大状況と世界自然遺産指定地域への現段階での影響について伺います。
 イ、久米島の状況について伺います。
 ウ、拡大防止について県の方針を伺います。
 次に3、北部医療センターの進捗状況について。
 (1)、北部医療センターの設置については、今議会で、北部医療組合の設立について議案が上程されており、所管課から全体スケジュール等の説明もありました。丁寧に説明してもらいましたが、理解を深めるために2028年開院に向けて、改めて準備の進捗状況と今後の課題等について伺います。
 最後に、我が会派の代表質問との関連についてですが、山内末子議員の代表質問6、離島振興について(1)、竹富町の観光支援についてに関連して、先ほども言いましたが、会派てぃーだ平和ネットでは八重山地域を訪問しました。その中で沖縄の重要な観光地の一つである竹富島の港の老朽化が激しく、管理上苦慮しているという声がありました。それでそのことについて確認をさせていただきます。
 (1)、竹富東港の老朽化対策について。
 竹富東港は老朽化が激しく、管理上問題が多いというふうに伺っています。老朽化の対応はどうなっているか伺います。
 以上、よろしくお願いします。


 それでは順を追って再質問させていただきます。
 まず保安林の指定・管理についてですけれども、保安林に関することについては、私もよく相談されます。その多くは管理上の問題なんですね。保安林に指定されてと。ところが自由に――先ほど管理は、一義的には所有者の責任だとおっしゃっていたんですけれども、指定されているために木を切ることができない中で、大きくなって枯れてしまった。それを倒そうとしてもなかなか難しい。所有者は高齢の方も多いですから、それを自分で切ることはなかなか難しいということで、それが道路とか家屋に倒れて被害が出ることもあり得るということで非常に心配している、そういう声が幾つかあるんです。よく聞くんですね。そういう中で、今回この質問をしているわけなんです。
 まず国有林と民有林――ここに、県から頂いた「沖縄の森林・林業」という資料があるんですけれども、この中で、国有林と民有林の区別というのはあるんですが、いわゆる県とか市町村が持っている森林についてはこれに入っていないんですが、これはどうなっていますか。


 それでは、ここではいわゆる民有林、民間の所有になっている土地について聞きますけれども、先ほど民有林の管理については各所有者の責任でということで答弁がございました。保安林にも指定された土地、民有林に指定された場合、どんな規制がありますか。


 そういった規制があるんですね。
 それでは今度は規制ではなくて、指定された場合の優遇措置も――当然規制されるわけですから、優遇措置もあると思いますけれども、それはどうなっていますか。


 そういった優遇措置があるということですけれども、やはり個人の土地にいわゆる規制をかけるということでございますので、やっぱりその管理が非常になかなか難しいということで、声があるんですね。それについて、やはり県としても何がしかの配慮を考える必要があるんじゃないかというふうに思っているんですね。
 あとで松くい虫のことについても少し聞きますけれども、松くい虫の被害にあって枯れた木、こういったものについても、その保安林にある部分については、伐倒は所有者の責任になるんですか。


 一義的にはやはりその所有者の責任ということなんですけれども、そこはやっぱりどうなのかなと思うんですよね。松くい虫で枯れた――今松くい虫の防除も県のほうでしっかり取り組まなきゃいけない、県の責任もありますから、それも全部所有者の責任になるというのはどうかなという気がいたします。
 それから、今の保安林の面積等々の報告もあったんですけれども、この保安林というのは先ほど定期的な――これはそうじゃなかったですかね――保安林というのは、定期的にその現状を調査して、そこが必要かどうか、いわゆる見直しとかそういったことは行われているんですか。


 ごめんなさい、今ちょっと聞こえなかった。


 保安林の状況を見ますと、枯れた木、もちろん管理者の責任ということになるんでしょうけれども、枯れた木も多くて、ここが本当に保安林としてその機能を果たしているのかというところも結構多いんですね。それはやっぱりある程度、現状をしっかりと確認した上で、そこを保安林として継続していくのか、あるいはそこをまた回復させるのかとか、そういったことが必要だと思うんですね。それはやっぱり県のほうでやらないと、所有者ができるわけがないですから、その辺はどうですか。


 時間がありませんので、このことについてはあまりたくさん聞きませんけれども、とにかくそういう困った状況である、保安林の所有者でそういう困った状況があるということは、皆さんしっかりと考えていただいて、せめてそういった相談があった場合にはそれを聞くという、対応するということをしっかりやっていただきたいなというふうに思っていますのでよろしくお願いします。
 それではちょっと順番を変えていきたいと思います。
 ちょっと休憩お願いします。


 順番を変えまして、最後の我が会派の関連でお願いします。
 我が会派関連なんですけれども、先ほども言いましたとおり、竹富島に研修で行ってまいりました。竹富島は御存じのとおり、伝統的建造物保存地区として赤瓦の町並みを保存・継承する島として全国に知られております。僅か300名余りの人口に対して、年間50万名余りの観光客が訪れるという島なんですね。沖縄観光に、それから八重山観光に大きな影響のあるといいますか、重要な島でもあります。その竹富の……


 その玄関口であるその竹富の港が非常に老朽化が進んでいるということがありましたので、この件についてまずは写真を見ていただきたいのですけれども、出ていますか。これがその竹富の港の写真なんです。最初は入っているときに船降り場というんですか、そこなんですけれども、このパイプが折れているために、雨が降ると――これ雨を受けるためのものなんですけれども、そこから水が落ちて、船への乗り降りが非常にやりづらいということもあるということです。
 休憩お願いします。


 これ次の写真なんですけれども、今女性が写っていますけれども、プライバシー保護もあると思って顔を隠しています。誰だか分からないと思いますけれども、ここも手すりがこういうふうにさびているという非常に危険な状況があります。それからこれ、港の待合室の外からなんですけれども、こういったセメントが爆裂しているという状況がありまして、非常に危険な状況であります。それからその爆裂を避けるため下のほうを、いわゆる歩行禁止にしているというような状況です。それからこれ何でしょうか、排水か何かあるんですか、鉄板で覆われていますけれども、それがさびてしまって、ちょっと子供だったら足がはまるんじゃないかというような状況があります。これも、柱が爆裂しているというような状況です。これは待合室の天井なんですけれども、雨が漏っているということがあります。こんな状況でまあ非常に老朽化が進んでいるということなんです。先ほども言ったとおり非常に重要な、観光上重要な島だと思いますので、その玄関口の港がこういう状況というのは、沖縄の観光にとっても非常によくないというふうに思っていますので、まずこの状況について、県は把握をしていますか。


 このような状態が――今回たまたま我々竹富のほうに行って、この話を聞いたので、竹富の状況だけ確認したんですけれども、ほかの離島、県が管理している離島でもこういう状況が発生していないのか、その辺はどうでしょうか。


 本部港でもああいった痛ましい事故がありましたので、やっぱりそこはしっかりと対応して、ああいうことが起こらないようにしていただきたいと思います。
 それじゃこのことについては以上として、休憩お願いします。


 それじゃ北部医療センターについてお聞きしますけれども、2028年の開院に向けて、今医療センターの準備は非常に順調に進んでいるように感じています。うれしく思います。ぜひいい病院にしてもらいたいと思っています。
 頂いた資料から聞いていきたいと思うんですけれども、造成工事についてなんですが、北部のこの予定地は農業大学校の跡で、非常に高低差のある土地なんですね。造成工事については非常に大きな工事になるんじゃないかと思っていますけれども、その件についてどのような考え方でいますか。


 地形を生かした造りになるということだと思うんですけれども、この病院には――八重山でも我々病院のほうへ行ったので話を聞いたんですが、ヘリポートのことがちょっと問題であるというふうに聞きました。ヘリポートについても当然、建設予定があると思うんですけれども、どうでしょうか。


 ぜひ機能的なヘリポートの設置をお願いしたいと思います。
 それから今、脱炭素社会の実現というのが盛んに議論されておりまして、県でも21世紀ビジョンでそういう位置づけがされています。太陽光発電など、こういったクリーンエネルギーの導入、これについてはどのように考えていますか。


 分かりました。よろしくお願いします。
 それから、この病院については当然その北部住民の悲願といいますか、願いでしたので非常に喜んではいると思うんですけれども、近隣住民への説明については、説明会等の開催状況はどうなっていますか。


 しっかりと住民説明会をしていただきたいと思います。当然ながら地域の、それと近隣の住民にとっては環境が全く変わってしまうんですよね、これまでと。交通量とかも変わる。病院の入り口によってはまた全然その環境が変わっていくことがありますので、近隣の住民たちにとっては本当に切実な問題が生じる可能性があるんですね。そういうことも含めて、しっかりと説明をしてもらいたいというふうに思います。
 それでは……。ちょっと休憩お願いします。


 今設立に向けて調整が行われていると思うんですけれども、一部事務組合ですが、この事務所、一部事務組合の事務所というのは、どこにどういうふうに置く予定ですか。


 合同庁舎ですね。
 職員は何名ぐらいで、新規採用にするのか、それともプロパー、いわゆるここの専属の職員にするのか、その辺をお願いします。


 休憩。


 プロパーは置かないということですか。


 やっぱり専門的なプロパーは必要じゃないかと思うんですけれども、この辺は整備協議会ではどのような議論があったんですか。


 時間がもうほぼありませんので、本当はもっと聞きたいことがたくさんあったんですけれども、以上とします。いずれにしてもしっかりと――先ほども言いましたとおり、非常に準備は順調に進んでいるように感じておりますので、ぜひいい病院ができるように取り組んでいってもらいたいなと思います。また今後も一般質問等々で取り上げていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
 終わります。