てぃーだ平和ネット ~沖縄県議会~

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  • 山里 将雄

令和5年第4回沖縄県議会(定例会)

2023年12月12日

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皆様、おはようございます。 代表質問から一般質問まで最後の日となりました。その1番目、てぃーだ平和ネット、山里、一般質問をさせていただきます。 どうぞよろしくお願いいたします。  1、辺野古新基地建設問題について。  (1)、辺野古軟弱地盤の存在が2007年の調査で報告されていたことについて。  沖縄防衛局は仲井眞県政に対し、辺野古新基地の埋立申請をする前の2007年の調査報告で海底に軟弱地盤が広く分布しており、追加のボーリング調査が必要としていたが、それを隠して追加調査をせずに埋立承認願書を提出していたことが分かった。  そこで伺います。  ア、このことが報道されて以降、県はどう対応してきたか伺う。  イ、松野官房長官は、2013年の埋立承認願書に軟弱地盤の存在は記載していると言っているが、確認はされているか。  ウ、申請前に追加調査をしなかったのは、国土交通省の省令に違反するとの指摘がある。衆議院国交委員会で国交省は、沖縄防衛局が省令等を参考に適切な施工について検討している。手続を問題視しないと答えている。県の見解を伺う。  エ、事業費が3倍に膨れ上がり工期も12年以上に延び、7万本もの砂くいを打ち込むことで壊滅的な環境破壊を招く工事が必要であることを、埋立申請段階で既に把握し、そのことを隠蔽していたのであれば、埋立申請そのものが無効であると言わざるを得ない。ましてや、工事変更承認申請の承認などでき得るはずもない。県の見解を伺う。  2、無人偵察機MQ9の嘉手納配備について。  海上自衛隊鹿屋航空基地に暫定配備されていた米軍の無人偵察機MQ9、8機が嘉手納基地に移駐し11月から運用を開始した。MQ9は死神とも呼ばれ、ロシア・ウクライナ戦争で使われたほか、中東各地の戦場でも要人暗殺などの実戦任務に投入されているとされている。  (1)、防衛省は鹿屋航空基地への暫定配備時には、10か月前から時間をかけて住民説明会なども開いて調整し、沖縄には期間を限定しない本格配備であるにもかかわらず、十分な説明もなしに一月程度の期間で移駐・配備した。また鹿屋航空基地への配備には、九州防衛局は鹿屋市と使用協定を結んでいるが、嘉手納への配備にはそれもない。鹿屋への暫定配備時と沖縄への配備の対応があまりにも違うことに啞然とさせられる。県の見解を伺う。  (2)、防衛省は沖縄市、嘉手納町、北谷町に配備について説明したとのことだが、沖縄県にも説明はあったか伺います。  (3)、8月22日、鹿屋航空基地で起こったMQ9のオーバーランの事故は、原因が究明されないままに運航が再開されている。移駐に当たり、事故原因について何らかの説明はあったか伺います。  (4)、昨年10月から海上保安庁が青森県の海上自衛隊八戸航空基地にMQ9、1機を配備し運用を開始した。今年5月からはさらに2機配備し3機を運用している。そのうち1機は海上自衛隊が共用し実・運用テストを行っている。さらに2025年度に2機を新規購入し、5機体制とする計画で、2024年度末までに現在の青森県から福岡県の北九州航空基地に移転する方針とも報じられている。米軍保有の8機に続き、自衛隊の無人機も最終的に沖縄県内に配備する計画ではないのか、県の見解を伺う。  3、大麻グミと呼ばれる大麻由来の成分を含む可能性のあるグミを食べ、若年層の救急搬送の事例が東京、大阪、そして我が沖縄県でも相次いでいることについて。  (1)、県議会で私は若年層の薬物乱用の問題を取り上げ、県内で完全に合法をうたって危険ドラッグと思われる薬物を堂々と売る店が増えており、対策が必要と指摘したが、現状はどうなっているか伺います。  (2)、厚生労働省は、大麻由来の成分に似た合成化合物HHCHを指定薬物に指定し、12月2日から所持や使用、流通が禁止されたということだが、指定後、県や県警はどのように対処しているか伺います。  (3)、危険ドラッグについて、規制しても化学構造式の一部を変えて新たなものが出てくるいたちごっこの状況にあるといいます。厚生労働省の対策はどうなっているか伺います。  4、県立名護高校附属桜中学校が4月に開校し、2期目の生徒募集が行われました。2年目を迎えるに当たっての課題や目標があれば伺います。  5、我が会派の代表質問に関連してですが、玉城健一郎議員の屋久島のオスプレイ墜落について、それに関連して伺います。  (1)、これまで名護市安部の事故をはじめ、国内・国外で起きたオスプレイの墜落事故は何件で、そのうち事故原因が公表されているのは何件か。  (2)、第十管区海上保安本部は、引き揚げた機体の残骸を日米地位協定を根拠に米側に引き渡しました。また、今度も、原因究明が日本側ではできないということであります。許せるものではありません。他県のことではありますけれども、沖縄県として何らかの対応ができないのか伺います。 以上、質問とします。よろしくお願いします。


それでは、再質問を行っていきたいと思います。 まず、軟弱地盤の件なんですけれども、防衛局は2013年に埋立承認申請をするその6年も前に、軟弱地盤の存在を把握していたわけです。当然、その段階で追加のボーリング調査を行って、その結果を検証して採取した土地の強度なども詳しく調べて、設計・施工、あるいは埋立申請の基礎資料としなければならなかったはずです。報告書でもそのように書いてあったわけですから。しかし、防衛局はそれを無視して、地盤に大きな問題はないというふうに説明していたわけです。2013年に埋立承認申請をし、当時の仲井眞知事が承認をしました。申請の段階で軟弱地盤の存在の詳細が、あるいは工期が延長される、莫大な事業費がかかる、あるいは改良工事による環境破壊が起こる等々明らかにされていれば、仲井眞知事は承認できなかったのではないかと思うんですが、その辺はどう思いますか。


今、県民の皆さんは、覚えていらっしゃると思うんですけれども、2013年に当時の仲井眞知事が、いい正月が迎えられると言って、振興予算の見返りで埋立てを承認したわけです。2013年12月25日に、当時の安倍総理と仲井眞知事が会談して、振興予算3000億円台の確保の約束を得て、このいい正月発言をして、その2日後の27日に承認をしたわけです。私は、その件について、今考えても、本当に腹が立つと言いますか、憤りを覚えるわけなんですけれども、これで――私は思うんですけれども、国民の間に、ああ、やっぱり沖縄はお金なんだと。お金をもらえば基地を受け入れるんだというような印象を与えてしまったんじゃないかというふうに思ってるんですね。今の沖縄ヘイト、それにも結びついているんじゃないかというふうに思います。非常に残念であります。  今、2020年度の変更申請に対して、玉城知事が不承認をしたことについて、それに伴う法定訴訟、そして代執行訴訟という、これまでに例のない禁じ手を国は沖縄に対して強行しています。司法でさえ国に追従するような状況は異常であります。代執行の要件の一つに、放置すると著しく公益を害することが明らかとありますが、誰の公益なのか。沖縄県民はその公益を享受する国民の中に入らないのかとさえ思ってしまいます。MQ9の配備もそうですけれども、政府の本土と沖縄の対応があまりにも違う。これまで知事は、沖縄の公益についての考えを裁判等々で述べてきましたけれども、知事の思う公益とは何か。改めてお聞かせください。


ありがとうございます。 我が会派の比嘉京子議員が、代表質問で、埋立承認を再度取り消すべきではないかと質問をしました。それに明確な答弁はなかったというふうに記憶していますけれども、私も、再度の承認撤回も検討すべきではないかと思っています。これを最後に述べてこの件は終わりたいと思います。 次に、2のMQ9の件なんですけれども、MQ9は鹿屋でのオーバーランのほかに、2018年から2022年の4年間の間に少なくとも7回事故を起こしています。そのうち4件は、墜落事故です。嘉手納町等の三連協の質問にそのことは答えているんですけれども、嘉手納町の周辺の住民は、今回オスプレイの墜落事故が起こったこともありますから、このMQ9もまた墜落するのではないかと非常に不安に感じていると思うんですね。 それでお聞きしますけれども、まずストレートに聞きますけど、MQ9は武器搭載可能ですか。これ昨日の当山議員からも一応確認がありましたけれども、お答えください。


それでは、聞きます。 沖縄県内の自衛隊施設で、MQ9の運用が可能な施設はありますか。


なかなか答弁は難しいということではあるんですけれども、MQ9は無人偵察機とはいっても武器搭載が可能なんですね、一般論としてということではありましたけれども。相手を攻撃できる。そういうことは知られているんです。ロシアやウクライナでも、それから中東でも実際に使われていますからね、攻撃に。ロシア・ウクライナの戦闘、攻撃に使用された経緯がある中で、県内の自衛隊基地にMQ9がもし配備されたら――今そのような計画はないと言っているようですけれども、これミサイルと同じように、いわゆる敵基地攻撃能力の一つとして見なされて、相手に脅威と捉えられるのではないかと。それがますます南西諸島の緊張を高め、有事になったときに本当に沖縄が攻撃の対象になるのではないかと、これ非常に懸念するんです。どう思われますか。


先ほど答弁の中で、今回の自衛隊の保有するMQ9については、攻撃能力は持たないというふうに、それから沖縄県内には配備をしないと、その予定はないというふうな答弁がありましたけれども、嘉手納基地への配備のときもそうでしたが、国は計画があってもぎりぎりまでいつも隠して、いきなりそれを沖縄に押しつけてくる、配備するということをこれまでもやってきたわけです。沖縄に対する国のやり方は、いつもこうなんです。県は、この自衛隊保有のMQ9を今後しっかりと注視をしていただいて、今後どのような動きになっていくのか、しっかり見ていただきたいというふうに要望したいと思います。 それでは、次に行きます。 次はちょっと順番を変えて、我が会派関係でお聞きしますけれども、まず結果的に、これは飛行停止にはなりましたけれども、国は安全確認ができるまでという曖昧な表現で、明確に飛行停止は求めていません。なぜ国は、これほどまでに米軍に対して弱腰、追従姿勢なのか。本当にこれ憤りを感じるんですけど、県民皆さんそうだと思いますけれども、県はそのことについてどうお考えですか。


よろしくお願いします。 飛行停止は一応発表されました、米軍のほうから。しかし、それが実際に守られるかどうかっていうのが大きな問題なんですね。これまでにも事故が起こってもすぐに再開する、あるいは停止も一切しないでそのまま飛び続けるというようなことが行われてきました。これが本当に守られているのか。今現在どうですか、その後。今現在、飛行は停止されてますか。


ちょっと休憩お願いします。


これちょっと今日の新聞を見て急遽聞こうと思ったもんですから。 オスプレイが2026年度にその生産を終了するという報道がありました。それから、これも本当に大変な問題と思いますけれども、オスプレイを製造する米ボーイング社が、MV22オスプレイの強度を改ざんしたというふうな報道もありました。こういったことが起こっているんですね。これまで指摘されてきた構造上の欠陥と併せて、今度の墜落の件もそうですけど、こういったことが米国でも重要視されてきているというふうに思っています。まず、こういう動き、米国で生産終了という動きが起こっていることについて、県の見解、どう思うかお伺いします。


ちょっと休憩。


このオスプレイの製造の不正というのは今日の新聞にも載っていたんですけど、この間はタイムスに載っていたんですが、この中で、すみません、これは再質問の予定の中に入れていなかったんですけど、答えられる限りで結構ですので、お答えいただきたいんですけれども、このことについて今日の新聞の中で、「鹿児島県・屋久島沖の米軍輸送機CV22オスプレイ墜落事故を念頭に「日本での事故原因は依然分かっておらず、要請があれば支援の用意がある」」というふうに回答しているんですけれども、この件、CV22ということなんですけれども、これMV22ですよね、今回のこの改ざんがあったというのは。これ、日本あるいは沖縄県内に配備されている、あるいは運用されているそのMV22なのかどうかというのは、これ何か確認する必要があると思うんですけれども、この辺どうお考えですか。


これぜひ、お願いします。やっぱりこの件で、また県民は相当な不安を抱えていらっしゃるというふうに思いますので、今後しっかりと取り組んでいただきたいと思います。生産が終了しても、米軍はこのオスプレイについては、2055年度までは運用する方針というふうにも言っているんですね。まあ、何でも米国に追従する日本政府ですから、日本も同じように運用は続けていくと思います。この今日の新聞で、オスプレイ配備について、佐賀は計画どおりというふうに既に官房長官が言っていますので、こういうことがあっても今後も運用が続けられるんじゃないかと。続けられるんじゃないかとじゃなくて、続けられると思いますので、これは許せることではないと思います。県はこれまで以上に、オスプレイの運用停止、配備撤回に、毅然と取り組んでいただきたい。よろしくお願いします。 休憩お願いします。


すみません、もう時間がほとんどありません。 大麻グミについて聞きたいと思います。 先ほど、いたちごっこの状況にあるということについて、厚生労働省が包括指定を検討していると――こちらでしたね、伺いましたけれども、これ包括指定というのは前からその必要性は言われていたんですよ。なのに、なかなかその厚生労働省がそれに動かなかった、それにしなかった――まあ今やろうとしているんですけれども。これができなかった理由っていうのは、どういうことがあるんですか。


その包括指定について今検討されているということですので、ぜひそうなってほしいというふうに思います。 もう一つだけ。 今、県内に出回っているグミをはじめとするこの大麻由来成分を含むドラッグですけれども、これどのような経路で沖縄に入っているのか。国外から入ってきているのか、あるいは国内でも製造会社――何か新聞にも載っていたんですけれども、国内でもそういう製造会社があるのか。その辺について、国がどういうふうに対応しているのかお伺いします。


終わります。ありがとうございました。