てぃーだ平和ネット ~沖縄県議会~

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  • 山里 将雄

令和5年第2回沖縄県議会(定例会)

2023年6月28日

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それではてぃーだ平和ネット山里、一般質問に入らせていただきます。
 質問の前に、昨日名護で、オリオンビール工場から着色された冷却水が河川に流れ込んで、それが漁港にたまるといいますか、真っ赤に染まったということが起こりました。オリオンビールでは人体、環境には影響はないと言っているんですけれども、専門家は、このプロピレングリコールという食品添加物で、高濃度の場合だと影響の懸念もあるというふうに言っているんですね。非常に心配ではあります。県においては、ぜひ適切に、被害などないように対処していただきたいと思っております。
 それでは、一般質問に入らせていただきます。
 1、辺野古新基地建設断念を求める請願が約56万筆の署名をもって国会に提出された。知事の見解を伺う。
 2、マイナンバー法の改正が国会で成立したが、その審議中に全国でマイナンバー関連のトラブルが続出し、マイナンバーカードへの信頼が揺らいでいる。沖縄県内のトラブルの発生状況を伺う。
 3、嘉手納基地内防錆整備格納庫について、県は格納庫の建設により地元の負担がこれ以上増えることがあってはならないとして予定箇所への移設に反対してきたが、當山嘉手納町長が計画の見直しを求めないと表明した。知事の見解と、県としての今後の対応について伺う。
 4、国道449号における粉じん・騒音等の実態調査について陳情が上げられ採択されたが、調査を実施する考えはあるか。県の対応を伺う。
 5、名護市旭川鉱山の砂防指定地無許可水路改良に係る問題について。
 (1)、当該事案発生の経緯を伺う。
 (2)、県の対応と今後の方針を伺う。
 6、北部医療センターの準備状況について。
 (1)、医療センター整備費用確保の見通しについて伺う。
 (2)、転籍意向調査結果と職員確保の見通しについて伺う。
 7、我が会派の代表質問との関連について。
 上里善清議員の質問3、物価高騰対策について、これは改めて質問をします。
 (1)、電気料金の値上げに、国・県の補塡は9月までとなっており、10月以降は未定であるが、家計や経済活動への影響は大きい。国への軽減対策継続の要請及び県の対応はどのようになっているか伺う。
 (2)、県企業局は市町村への供給単価の値上げを検討しているとのことだが、これにより市町村の水道料金に転嫁されることが予想される。市町村の水道事業の経営状況を精査し、これに乗じた値上げが行われないよう取り組んでいただきたいが、見解を伺う。
 (3)、子牛価格の下落が止まらず、県内の繁殖農家が窮地に陥っている。飼料高騰による肥育農家の買い控えが主な要因である。
 ア、令和5年度の飼料価格高騰対策について伺う。
 イ、原料価格低下対策として、混合飼料の開発など新たな取組はどうか伺う。
 以上よろしくお願いします。


 それでは再質問させていただきます。
 順番を変えて行ってまいりますので、よろしくお願いします。
 まず、4の国道449号における粉じん・騒音等の実態調査についてなんですけれども、この道路449号はもとより、いわゆる砂利トラ――北部から砂利を運ぶための砂利トラの通行が激しくて、非常に粉じん等の被害が多かったところです。名護バイパスができてからは、この状況は改善されていたんですけれども、辺野古の新基地建設の埋立土砂の搬出が始まってから、その被害がまたひどくなったというふうに認識しています。安和では、搬出効率をよくするためだと思うのですけれども、わざわざ名護向けに行ってから戻って、それから旧道も合わせて3方向から安和桟橋に進入するんです。本部向けの交通の妨げになっているし、その粉じん・騒音の被害も広範に及んでいる状況です。それで粉じん・騒音等の実態調査を実施し、対策を求める陳情が議会に提出されていたわけですけれども、陳情者としては当然その結果に基づき調査が行われると期待していて、実施について強い申入れがあったと思います。どのような対応をしたか伺います。


 ちょっと休憩お願いします。


 すみません。今の答弁、よく聞こえなかったんですけど、調査は今する予定はないということでよろしいですか。


 皆さんのこの陳情の処理、経過等々見ますと、聞き取りはしたと、地元から聞き取りはしたというふうになっているんですけれども、その中で必要性を求める声はなかったというんですけれども、この聞き取りというのは、もう3年ぐらい前なんですよね。その聞き取り、主に誰に対して行ったものなんですか。


 分かりました。ただ、聞き取りについてはもっと広く住民の声を聞く必要があるんじゃないかというふうに思っておりまして、ここは、国道449号、北部の観光、とりわけ沖縄観光の要所の一つである美ら海水族館にも通じる道路なんです。多くの観光客が通っています。今の状況では、沖縄観光のイメージも損なうのではないかと非常に心配するところなんですけど、この辺はどうですか。


 やっぱり苦情もあるということなんですね。新聞の投書等々もあるように聞いております。観光への影響もやっぱり大きいと思われるんですね。騒音調査は、これまでやったと言っているんですけれども、これまでに皆さんで粉じんの調査は、例としてやったことはありますか。


 それは実際に実施することは可能なんでしょうか。


 ダンプトラックが粉じん・騒音の原因となるわけなんですけど、そのトラックの通行状況の調査、交通量調査ですね、これ等々はやっているんですか。


 陳情者は、この状況がひどいというふうに、今回陳情を出しているわけですから、粉じん調査はなかなか難しいという部分もあったんですけれども、ぜひそれを実施していただきたいというふうに思っています。議会の陳情の採択結果というのは、強制力は持たないというのは理解しているんですけれども、県当局として、その議会の採択結果にできるだけ配慮する、その意向に沿う対応が求められていると思うんです。その辺はどうですか。どう思いますか。


 ぜひ今後の対応に期待をしたいと思います。
 ちょっと休憩お願いします。


 (スクリーンに表示) それでは次の5、名護市旭川鉱山の砂防指定地無許可水路改良についてということでありますけれども、これは昨日、末松議員からも質問がありましたので、重複はしないように気をつけたいと思います。
 質問したいと思います。
 この件については、今写真を出していますけれども、地元の旭川区長さんとか被害を受けた住民の方、それから北部土木事務所、名護市役所の職員等々に私案内してもらって現場を見ております。この写真にあるとおり、300メートルほどの小さい河川なんですけど、そこを無許可でこういった蓋をして土をかぶせているという感じなんですね。これが、上が水が入る入り口ですね。下がはけ口となって、ちょっと大きさが違うような気もしているんですけれども。こういう状況で、その上にかなりの厚みで土砂が積み上げられているというふうな感じです。そこで大雨が降って、水がはけずに上流でいろんな被害が出たというのが今回の状況なんです。陥没なども起きたということであります。
 そこで聞きますけれども、ここは砂防指定地域だというふうになっていますけれども、その規制というのはどんな内容なのか、また罰則はあるんでしょうか。


 6月13日にこの現場を見たんですけれども、その後は見ていないんです。今現在、どういう状況になっていますか。その回復の工事とか、始めているんですか。


 じゃまだ始めていないということですね。原状回復というのは、一体どういう状態をいうんでしょうか。全く元どおりに戻すということなのか、それともその機能を回復する、それをいわゆる原状回復というのか。これ、結構蛇行している川だったものですから、それに沿って全く同じように戻していくのか、どういうことになるんですか。


 現場はそもそも鉱山で、赤土がむき出しになっているんです。もともとその赤土の流出が心配されていた。沈砂池はあるんですけれども、これ原状回復の今のような工事を始めると、また土を掘り起こせば、また雨のとき大量の赤土が流れ出るということが考えられます。その辺の対策を、県としてしっかり事業者に指導しないといけないと思うんですけれども、その辺はどうですか。


 まあこれからということで、これから台風シーズンにも入りますので、とにかく早く回復しないと地元の人も被害が広がることを心配していますので、ぜひそこをしっかり対応をお願いしたいと思います。
 休憩お願いいたします。


 次に6の北部医療センターについて伺いますけれども、まず最初に確認します。これは2028年度開院、間違いなくできますか。


 先ほどの答弁にもありました、皆さんの整備計画段階の280億円から整備費用が増加するという見通しということですが、今どれぐらいと試算していますか。


 この準備については、順調に進んでいるものと思ってはいるんですけれども、やっぱり心配なところは整備費用、運営費用等の財源の確保のこと。それから開院後の医師をはじめとする人員の配置、この2つについて少し心配なものですから、今回質問をしております。全体スケジュールでは基本設計が今年度の6月までとなっているんですけれども、その整備費用の積算も行っていると思いますが、その概算というのはまだ出ていないんですか。


 整備費用については国庫補助金とか病院事業債を充てるというふうになっているんですけれども、その他の財源というのは今考えていないんですか。


 以前説明いただいた資料で、国庫補助金が、いわゆる基準額方式から実額方式への見直しを求めていると。補助額を上げてほしいというふうに求めているという説明があったと思うんですけれども、その調整は今どのようになっていますか。


 やっぱりちょっと厳しいような気がするんですけれども、次に職員の配置なんですが、令和4年度に転籍意向調査を行ったその結果がここにあるんですけれども、読ませていただいたんですが、現計画での職員配置、配置の計画、これはどういうふうになっていますか。


 そういう計画、1271人。職種は今置いておいて、全体で1271人が必要と。令和4年の転籍調査結果では、転籍は459人、それから開院後3年は可能だという回答を合わせても679人ということになっています。新採用があっても、まだまだやっぱり不足していると感じるんですね。今後、転籍希望者を増やすという必要があると思いますけれども、どうでしょうか。


 よろしくお願いします。
 それでは次に行きますけれども、戻りまして、1の辺野古新基地建設断念を求める請願の件なんですけれども、この件については、知事の見解を伺うだけのつもりだったんですが、御承知のとおり質問通告の後で、衆参両院の委員会は6月21日にこれについては門前払い、採否を保留、審議未了で事実上の不採択としています。あろうことか、56万人もの思いで署名を集めたものを6月14日に提出して、わずか1週間で委員会での議論もせずに非公開の理事会で保留、審議未了にしたのです。
 建白書、県民投票と沖縄の声を無視し続けてきた自民党、公明党が採択に賛成するはずがないということは予想できたことではありましたけれども、少なくとも理由を明らかにして、堂々と不採択を主張すればいいと思います。それが国民や県民に対する責務だと思います。このことに対する県民の怒りは、きっと別の形で示されていくものと確信しています。事実上の不採択となったことについて、改めて知事の見解をお伺いします。


 次に行きます。
 3の嘉手納基地内防錆整備格納庫についてですけれども、嘉手納町民はこれまで嘉手納基地から派生する様々な被害と、このパパループにおける駐機場の被害に苦しんできました。そこに新たに、またこのような施設が整備されることに大きな不安を持っておられる。このことを思うと、町長の御判断は残念ではあります。知事としても當山町長と歩調を合わせて嘉手納町民の気持ちを思い、現計画位置への建設に反対をしてきたと思いますが、計画の変更を求めないということについて、議会での表明の前に當山町長や嘉手納町から、何らかの報告はあったのでしょうか。


 町長は嘉手納町の長として、苦渋の決断をされたんだというふうには思っております。町長は、反対しても計画は進むと、それなら反対するより米軍の説明している安全措置をしっかりと求めていくほうがいいという判断をされたということなんですけれども、影響を受けるのは嘉手納町民と県民であります。米軍は、約束は守らない。日本政府も県民の声よりも米軍の意向に沿うことしかしてこなかったことは、これまでの基地被害の状況から我々はよく知っています。當山町長には、最後までパパループへの建設の変更を求めていただきたかったとは思います。しかし、當山町長は容認をするわけではないとも、またおっしゃっていますので、知事には嘉手納町民、県民のためにこのことに継続して取り組んでいっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。


 非常に時間が厳しいというふうに自分では意識していたものですから、早口で質問したために少し時間が余ってしまいましたが、これで終わります。
 ありがとうございました。